子どもにとって、初めての塾は分からないことだらけで不安がつきまといます。初日から感じる不安や、通い続けても感じる不安などさまざまですが、不安を抱えたままにすると勉強が手につかなくなることもあります。
子どもの不安は親が解消してあげることで、安心できるかもしれません。この記事では、子どもが感じやすい塾に対する不安をご紹介します。
1.知り合いがいないことへの不安
子どもであっても大人であっても、知らない場所に1人で行くのは抵抗があります。勉強するためだといっても、知り合いがいないという状況は不安でいっぱいになりがちです。この不安を解消させるには、子ども自身の塾に対する認識を変えてあげましょう。
知り合いがいないことに不安を感じる子どもの多くは、心の奥で「友達をつくりたい」と考えています。そこで、塾は勉強しに行くところであって、友達をつくる場所ではないということを教えます。
図書館で勉強するのと同じ感覚を持たせることで、知り合いがいないという不安を緩和させられます。
2.勉強に対する不安
子どもにとって、塾は頭が良い子たちが行くところだと認識しがちです。また、学校で習う場所よりも先を教えている場合や、難しい応用問題を習う場合があるため、学習スピードの違いに不安を感じます。
また、勉強に付いていけなかったら誰かに迷惑がかかるのではないか?と考えている子どももいます。緊張と不安でいっぱいになっているので、「塾に来ている子は、皆分からないことがあるから来ている」ということを教えてあげましょう。
「勉強で分からないことがあるから質問しに行くところ」という認識を作ることで、勉強ができなかったらどうしよう、という不安を緩和させられます。もし分からないことがあったら先生に聞けばいいということを伝え、皆よりできないことに対しての不安感をぬぐってあげましょう。
3.塾に行くことへの不安
子どもの中には親に言われて行くという認識を持っており、なぜ自分が塾へ行くのかという根本を理解していない子もいます。子どもが塾へ行くのは受験のためであったり、学校の勉強をさらに理解するためだったりとさまざまです。
もし子どもの受験を考えておらず、周りに合わせて通わせているのであれば、一度子どものためにも塾に通うことの必要性を考えましょう。中学受験をする場合は、小学4年生の2月から3月頃が丁度よいと言われています。
子どもが塾に行くこと自体に不安を感じているようであれば、なぜ塾に行かなければならないのかをしっかり伝えてあげましょう。初めて塾へ行く子どもにとっては、些細な事でも不安を感じてしまいがちです。塾の雰囲気に馴染めないのではと悩む子もいます。時間が経てば慣れることも多いので、最初は様子をみるのも良いかもしれません。
4.初めて塾へ行く際の服装と持ち物
初めて塾に行くとき、持ち物と服装はしっかり確認することをオススメします。進学塾に行く際に、服装を指定されることは基本的にはありません。学校の制服でも私服でも問題ありませんが、周囲の生徒の迷惑になるような派手な服などは控えましょう。
塾は勉強するために行く場所なので、目立つ服を着られると視界に入り勉強の妨げになる可能性もあります。清潔感のある服装を心がけましょう。
次に持ち物についてです。塾側から指定がない場合は、筆記用具とノート、教科書が必須となります。教科書に関しては、その日のカリキュラムによっても必要な教科書も変わります。初日であれば、指定がなければ全教科持っていくのが無難でしょう。
また、スマートフォンやその他の電子機器など、塾によっては使用ルールが異なるため確認しておくことをオススメします。
5.塾に初めて電話をかける場合
これから塾へ通うことを検討しており、塾に電話をかけることになった場合、以下のポイントを伝えるようにしましょう。
・何を見て電話をかけたのか
・子どもの年齢
・面談の希望日
・体験授業の有無
最近ではメールによる応募も多くなっているため、電話での問い合わせに緊張してしまうこともあります。要点を絞って、分かりやすく伝えるだけで相手側も丁寧に対応してくれるので安心してください。
電話をかける際は、必ず面談の希望日は伝えるようにしましょう。また、体験授業を行っている塾であれば、体験授業の希望日も伝えることをオススメします。体験授業は子どもにとっても、塾内の雰囲気を知る良いチャンスとなります。
6.まとめ
受験を考えている家庭にとって、塾に通わせることはとても大切なことです。しかし、初めて塾に行く子どもにとって、塾に行くまでに感じる不安は勉強の集中力にも影響を及ぼします。はやく塾に馴染めるようにするためには、塾に行かせる前にある程度の不安を解消してあげましょう。
また、塾の講師も初日が不安であることを理解しています。不安を解消できるように働きかけてくれるものなので、塾から帰ってきた際は塾での様子を聞いてみるもの良いかもしれません。
また、初めて塾に電話する方にとっても不安が大きいはずです。電話での応募を行う際は、要点をまとめて分かりやすく伝えることを心がけましょう。