塾コラム

塾で国語の勉強は必要?国語が苦手な子どもが増えている理由

現在、塾での国語の勉強は無意味だといわれています。受験に必要な国語は、ある程度であれば皆ができてしまうので、力を入れていない塾が多いことが原因です。しかし、現在の日本では国語が苦手な子どもが増えています。

 

この記事では、国語が苦手な子どもが増えている理由と国語の取り組み方についてご紹介します。

 

1.国語が苦手な子どもが増えている理由

最近の子どもは国語力がないといわれています。基本読解力を測定する、国立情報学研研究所が開発した「リーディングスキルテスト」の結果を見ると、簡単な問題でも正解率はおよそ37%と半数にも満たない結果となりました。

 

そのときのテストの問題文は以下の通りです。

 

Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。

この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。

 

Alexandraの愛称は(  )である。

1.Alex 2. Alexander 3. 男性 4. 女性

 

(引用元:https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20180211-00081509/)

 

この問題は、中学校で使用される英語の教科書から作成された文章です。この結果から、中学生のほとんどが教科書の文章を読んでも理解できないということがわかりました。国語力が著しく低下した背景には、子どもが大人と会話をする機会や、本を読んでもらうという機会が減ったからだといわれています。

 

また、文部科学省は、子どもの情報力の欠如が問題になっていると発表しています。ほかにもさまざまな要因があり、昔よりもインターネットが普及した結果、共感能力が育ちにくくなっているからともいわれています。

 

国語の力を引きのばすには、子どもと会話する頻度を増やして、読書をさせる習慣を身に着けさせることが大切です。特にコミュニケーションを図ることで得られる、相手の気持ちを感じ取る「情緒力」も国語には必要になります。

 

2.国語の取り組み方

国語力はすべての問題において、必ず必要になるスキルです。国語力を高めるためには、語彙力を上げる必要があります。ここでは、現代文、古文、漢文の取り組み方をご紹介します。

 

2-1.現代文の取り組み方

現代文が苦手な方の多くは、やはり語彙力が問題だといわれています。また、分からない言葉を調べる習慣がなく、そのままにしてしまった結果でもあります。現代文の取り組み方は、本を読むときも問題文を読むときも、分からない言葉や語句を調べる習慣を身に着けることが大切です。

 

問題文をどんなに読んでも読解力が伸びない子どもは、ほとんどの場合が言葉そのものの意味を理解できていないからとされています。接続語を丸で囲み、前後の意味との関係を考え、文と文の構成関係が分かるようになる必要があります。

 

こうすることで、テストに出てくる長文問題を要約する力がつき、早く解けるようになります。

 

2-2.古文の取り組み方

古文が苦手な方は、現代語訳がついている問題から取り組んでいきましょう。古文は現代文とは違う独特な表現が含まれています。その意味を覚えず読んでしまうと、文章の意味が分からずに挫折しやすくなるのです。

 

まずは現代語訳がついている問題を読んでいきましょう。現代語訳と古文を一緒に読み、言葉の意味はもちろんですが古文の表現方法を覚えていくことが大切です。

 

また、古文が得意な方は現代語訳がついていない問題をたくさん読みましょう。文章の全体像を掴めるようになり、古典の知識を身に着けることでさらなる理解を深められます。

 

2-3.漢文の取り組み方

漢文が苦手な方のほとんどが、漢字が読めていません。レ点や返り点などの意味を理解し、漢字を学んでいきましょう。文法を確認することで、頭の中に漢字の知識が入り込みます。文法を覚える頃には理解できるようになるはずです。

 

3.国語が学べる塾の選び方

近年では、国語の授業は丸付けのみで、解説をあまり話さない塾講師が増加しています。日本人だからこそ日本語は読めてしまうので、深い意味までは教えない方が多いのです。国語力を身に着けたい方のためにここでは、国語を学ぶための塾の選び方をご紹介します。

 

3-1.塾講師に国語の教え方を聞く

この方法が一番手っ取り早く効率の良い方法です。国語の指導方法について聞き、体験学習で子どもがあっているのかを確認しましょう。国語の成績は、塾講師の教え方ひとつで下がることもあります。

 

3-2.マンツーマンの個別指導塾を選ぶ

マンツーマンの個別指導の場合は、分からない言葉や表現をその場で聞けます。塾講師自身も子どもの苦手分野を理解できるため、国語力を伸ばす手助けがしやすいのです。

 

4.まとめ

現在の子どもたちは、国語力が低下しているといわれています。国語の読解力測定の結果も、37%程度とおよそ半数が理解していないという結果も現れています。これには生活環境問題や、現代のインターネット社会も影響しているとされ、子どもの受験にも大きく関わる問題となっています。

 

塾を選ぶ際にも、国語に力を入れている塾を選ぶなどの対策が必要です。

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